『クッ…!しつっこい!!』


「なら、大人しく攫われろ。」


言ってる事が滅茶苦茶で恐ろしいわ!


黒男は容赦無く私に向かって来る。
この動き、只者じゃない。

海の家から私を遠ざけようとしている。


でも、攻撃を避けてるだけだったら
私の限界が来てしまう。

かと言って
攻撃すれば捕まるリスクが高くなる。


今の私なら捕まる可能性大なのが現状。


『アンタ…誰の手先なのよ!』


「………。」


肝心な所はだんまりですか!そーですか!!


「俺はお前を連れ去るのが仕事だ。」


『だから、その依頼者を教えろっての!!』


バキッ!


苛ついた私は黒男の顔面を殴った。