『アンタ…誰よ。』 全身黒ずくめで 顔はフード被ってて分からない。 若干『双姫』の格好とダブってるんですけど! 「…神崎 朱音、俺と一緒に来て貰う。」 『…誰が行くもんですか!』 口調から男とは判別出来た。 なら、捕まる訳にはいかない。 男と女には力の差がある。 幾ら鍛えてもそれは越えられないと知った。 だから、相手の動きを 先読みする事を先に身に付けた。 「なら、力尽くで連れて行くまでだ。」 黒男は砂場を気にせず、私に向かって来た。