「それにしてもお美しい…。」


「女の私でも見惚れてしまいますわ!」


「なんと艶やかな黒髪、触れても?」


一人の若い男性が髪に触れようとする。


『ご冗談を…美容師の腕が良いからですわ。
恐れ入りますが髪型が崩れてしまうので…。』


誰が触らせてやるもんですか!
プロの人が綺麗に纏めてくれたんだからね!

拒絶反応で気絶させても良いですか!?


でも、そんな事したら
流石にヤバいのでやんわりと断った。


「そ、そうですよね/////」


『…あら?お顔が赤いですよ??』


え、いきなり発熱?移さないでね~。


「い、いえ!大丈夫です!!」


『お身体に気を付けて下さいね?』


社交辞令の笑顔を振り撒いた。


すると、


ドサッ…


「キャー!誰か早く!!」


「だ、大丈夫ですか!?」


目の前の男性が倒れた。