『あれ?類は…??』


他の皆は居るのに類だけ居ない…。


「アイツは自分の部屋に
行ったっきり戻って来ねぇ。」


『あぁ…成程ね。』


真白が居るから逃げたのね。

少しは仲良くなったと思ったのに全然だった。
真白はフレンドリーなのに…。


「朱音が気にする事無いよ!
だから、暗い顔しないで…??」


『もう!優しいんだから!!』


「キャー♪♪」


ギューっと抱き締めると、
真白も抱き締め返してくれた。


こんなに可愛くて優しいのに
どうして類は未だに心を開かないんだろう。

それ程、母親を憎んでるんだろうか。
私が東条と錦を憎んだ様に。


『じゃあ、類を呼んで来るね!』


類、大丈夫だよ。私が居るから。
だから…閉じ篭らないで出ておいで??


皆を置いて類の部屋に入った。