「で、でも!なんで、私が佐々木くんのこと 好きって…」

そう、これです。私は誰にもこのことを言ってないですよ。

「見てたらわかるよ?顔に書いてある。…でも、すこし自信が揺らいだこともあったなぁー。毎日すれ違うのに、声すらかけてくれないから」

「だって、私なんか佐々木くんに釣り合わないです。それと、彼女さんいますよね?」

そう。あの茶髪のカワイイ子。

あの近づきようは彼女としか…そうじゃないならそうじゃないで、余計危険です!

「え、いないよ?」

「だって…あの子…」

「え?」

「あの茶髪のカワイイ子です!部活の時にタオル渡してたりした子!!どうみても特別な関係ですよね!?」

「そ…うだね。特別かな?」

ううっ…ていうか、それで私に好きって言うとか、どういうことですか?理解不能です…

「あれは妹だよ。家族っていう特別な関係」

佐々木くんがにやりと笑いました。完全に黒い笑いです。

「可愛いね。妬いた?」

はわわ…佐々木くんって…ま、真っ黒です!!!