「愛してるさ。」

ニヤリ。愛は笑った。


『なら、愛のこと殺してよ。愛が愛を殺したように。』


「……無理だ。」


消え入りそうな声でそいつは愛を断った。


『ならあんた使えない。』


「なんで、あいつ、……愛なんだ。俺だっている。」


『……愛しているからよ。みんな、愛と同じ絶望をあじあえばいいの。』


『幸せになんてさせない。』


重たい空気が流れる。


最悪だ。睡蓮もいるのに。なんで、


最悪。