『なんで、あんたが愛なんて名前を使ってるのっ!』


「使うなんてとんでもない。愛と言う名前は俺のだ。」


許せない。こいつが死ぬほど悪い。


「もうあいつのことは忘れろ。あいつは……愛はお前が殺したんだ。」


『っ!嫌!愛は忘れない!どうして!どうして愛を殺してくれないの!』


なんで?愛もう疲れたの。生きることに。


『愛何にも知りたくなかった。こんな残酷な世界。ずっと愛は、愛といたかった。』


「無理だ。あいつは死んだ。お前が殺した。」



むかつくむかつく。あんたに何がわかるっての!


行き場のない絶望感、失望感、怒りが愛の中でグルグル回る。


『何もわかんないくせに!うるさいのよ!ねぇ、愛のこと愛してるんでしょ?』


愛は完全にイカレテル。誰も止められない。