『……んっ?』


ここは?真っ白な部屋。


医薬品の匂いがツンとして愛はこの匂いが大嫌い


機械音がピッピッピってなってる。


ここ……。もしかして……


病院だ。


「あ、愛。」


『ゆ、うな?』


愛は優菜を見た瞬間疑問が出来上がった。


どうしてここに優菜が?


そして同時に恐怖が愛を襲った。


誰も愛を見てくれなくて優菜と皆喋っていて、


まるでここに愛はいないみたいな、死んだみたいな。


怖いっ!優菜が……愛の目の前にいる人間が!


『いやっぁー!』


優菜が手を伸ばす。


あ、ぁ愛殺されちゃう!


『いやぁー!近づかないでっ!怖いっ!いやぁー!』


「愛っ!どぉしたの!?」


優菜が愛の肩をつかんでゆらゆらと揺らす。


そして「大丈夫だから」と言って愛を抱きしめる。


ころされるっ!


『ごめんな、さい!ごめんなさいっ!許してもぉ逃げないから、ごめんなさいっ!』