「お前ら舐めてんのか。」


先に怒りをあらわにしたのは蓮だった。


彼らの余裕に焦って怒りの頂点に達してしまったのだろう。


蓮と皐月はお互いに睨み合う。


「……かかってこいよ。」


睨み合いがたった何秒かもしれないし何分かもしれない。それが終わったのは皐月の一言。


今まで皐月と蓮がにらみ合っていても後ろで喋っていた優菜達。


だけど皐月が言った一言で空気が変わった。


「……皆っ!頑張って!」


優菜は震えながら皆に、皐月にゆった。


「あぁ。俺らが負けるわけねぇよ。口だけのこんなきたねぇ族に。」


蓮は不安を取り除くように優菜にそういった。


なんてお互いを信用してるのだろう。


愛も心から信頼出来る人が欲しかったなぁ……。


なんてね……。今は喧嘩に集中しないとね。