-------ガラガラ…
「あ、ハタ帰ってきた。」
「うぃーっす、お騒がせしましたぁ。」
教室に入れば
クラスの皆が俺を見ておかえり〜と言ってくれる。
うん、うんうん。
この人気者は嬉しいのぉ。
「ハタくん大丈夫??
熱とかないよねぇ?」
「大丈夫大丈夫〜!
バリ元気やでー!」
そう言って駆け寄ってきてくれたんは
早川さん。
修学旅行の時に仲良うなったんよなぁ。
(ん〜やっぱり可愛えわ〜。)
髪の毛くるんくるんやし
目もパッチリくりっくり。
白い肌に
小林と違うてめっちゃ低い背。
うん、これぞ女子!!
「ハタくん無理しないでね?」
「はいよ〜ありがとう!」
なんて言いながら
チラッと小林の方を見れば…
(---------っ!)
え…あれ…何か
(す、拗ねてる…??)
小林は俺と早川さんのやり取りを
悲しそうに
だけどどこか仕方ないと思って我慢しているような
可愛く拗ねた顔をしていた。
-------ドキッ
(……はっ!!)
き、気にするな俺!!
小林はちゃう!
俺は小林のことなんて何とも…!!
なのに
何でこんなモヤモヤするんやろ。

