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「へぇ?それで、2人付き合ったんだ?」

「うん!そうなの!」

「だろうとは思ってたけど…
まぁおめでとさん だな。」






濱崎家…ユカリと圭斗の家では
無事結ばれた2人の報告がされていた。


ユカリが嬉しそうに話すのを聞いて
圭斗は呆れ笑いを浮かべながらも
良かったな、と言葉を続ける。







「関西人の親友は?
あの後何もないの?」

「あ、斎藤くん?
斎藤くんは…そうだね、いつも通りかな?」

「へぇ…つまんないな。」






顔をユカリから背けながら

どこかを見つめ
圭斗は思う。





(その子本当は好きだった…んじゃねぇのかね。)







応援するふりして
本音が漏れた…みたいな。




そう思いながら
圭斗はその子の気持ちを想像して
苦笑いする。








「…つくづく高校生ってアホだよな。」

「え??今何か言った?」

「んー?
…何も。青春っていいなって思っただけ。」







そう言いながら圭斗は
そばに座っていたユカリの腰に手を回して

さらに自分へと引き寄せる。




思わず圭斗に抱きつくように体制を崩されたユカリは
驚きながら圭斗を見上げる。




それを見下ろす圭斗は
口元に笑みを浮かべながら

自分の腕の中にいる少女を見つめる。







「俺は、高校生みたいにお前のこと譲れたりしなかったけどな。」

「っ…け、圭斗?」







突然何…?!と
恥ずかしそうに顔を赤くするユカリに
圭斗はフッと笑いながら

ユカリの耳元に顔を近づける。










「---そのくらい俺の愛は甘っちょろくないってコト。」









---確かめて見ますか?未来のお嫁サン。







そう意地悪く甘い呟きを残して

圭斗はユカリに キスをした。





























END