「っ……しょ、祥一!!」






紗香は俺からのキスに動揺して
離れると顔を赤くしながら

慌てたように視線をキョロキョロさせた。






「と、突然何なの?!」

「紗香が可愛えこと言うのが悪い!
俺が必死に我慢しとったっていうのに…。」






俺が少し顔を赤くしながら
そう紗香に言う。



人の我慢をなんだと思っとんねん!


危うく襲うところやったわ!!






(よく我慢した俺の理性…。
偉い、偉いで俺…。)






そう思いながら紗香を見れば







「……な、何言って…。」






(…あーもー…。)







「-----自分、今どんな顔してるか分かってる?」






照れながらもそう言う俺。



顔を赤くしながら

潤んだ目で困った顔をして俺を見つめる紗香。




…まるで小動物やな。

ホンマ可愛すぎて…俺をどうしたいんやこの子は。







「…なぁ、紗香。」

「は、はい…!」







俺は紗香に顔を近づけて

自分でもわかる位
甘い声で…名前を呼んだ。



そして








「もっかい、キスさして。」







紗香の返事を聞く前に

俺はまた
紗香の唇を奪った。