そしてそのままホームルームが始まって
秦山から女子がいなくなったのはいいけど

そのまま始業式で
名前順に2列に並ぶ。



その時の秦山の周りは
私を含め何故か女子ばかりで…






「また小林と隣か。」

「…そうだね。」





私に話しかけつつも
両腕には他の女の子が私を睨みながら秦山にベッタリ。


女子が今年は全然知らない子ばかりで
名前も知らない女の子達に
たくさん睨まれる。




(はぁ……何なのこれ。)





せっかく秦山と隣なのに
周りは女子だらけで

しかもその女子からは
中学からの友達ってことで
勝手に目を付けられるし




「おい秦山と小林たち!静かにしろ!」




…オマケに先生にも怒られるし。




もう本当に、何なの今日は…。



そう思いながら
少し泣きそうになる。

割と心が折れそうになったのは事実だし

でもだからと言って泣いたりは絶対ないんだけど…。





そしてそのまま廊下を進んで
体育館へ向かう。

そしてそのままその場に座らされて
始業式が始まる。





「ねぇ、祥ちゃん彼女いるの?」

「ん?おらへんで。」

「え!そうなの?やったやった!」





(また始まった…。)



式でも構わず小声で話し始める女子たち。

横にいる私は嫌でも耳に話が入ってきてしまう。
もちろん、聞いてないフリするけど。





「じゃあ好きな人は?いる?」





-------ドキッ




その女子の言葉に
私は心の中でビクッとする。



(…何て、言うんだろう…。)




あれから秦山とそういう話をしたことがないし
実際今どうなっているのか

私自身もわかっていなかった。





「好きな人は……」