-----数ヶ月後





あれ以来特に私たちの変化はなく。

そしてそのまま…新しい春が
すぐにやってきてしまったのです。





「ねぇさっちゃん!!クラス見てみよ!!」




始業式の朝

ユカリは私の腕を掴んで
グイグイと掲示板まで歩いていく。



私の学校は朝から新しいクラスでホームルームで

そのまま始業式に臨むというシステム。

通っておきながら
しみじみ嫌な制度だと思う。





「…あ!あった!!私C組だったよ!」

「私は…えっと…」




A…じゃない
B…にもいない

C…は…





「…あ!!あった!!私もCだ!!」

「え?!本当に?!やったー!!!」





私たちは手を合わせて大喜びしながら飛び跳ねる。

そしてユカリと一緒にもう1度自分のクラスのメンバーを見てみれば…




(………あ!)




その下の方に書いてあった、彼の名前。


"秦山 祥一"






「ハタも一緒だぁ!!良かったね!」

「うん!」





素直に、嬉しい。

2年連続で同じなんて
しかも…好きな人と。




(秦山のことだから
きっともう来てるんだろうなぁ…。)





なんて思いながら
ユカリと教室まで駆け上がる。

早く会いたい…



早く会って、おはようって

今年もよろしくって言いたい---!






その一心で駆け上り

クラスの前に立つ。






そして…





------ガラガラ…





「秦や…!」





(……え?)






私が教室を開けるとそこには






「…おぉ小林、ユカリ!おはよ!」

「ねぇ、あの子祥ちゃんの友達?」

「ん?あぁ2人共俺の親友やねん。」





数人の女子生徒に囲まれて
体を触られてる…秦山の姿。