片思いの、その先で。



その様子を妬ましいような、羨ましいような目で見ていた女子たちに、内心ニヤッとする。

いいでしょ?

あのかっこよくて、優しくて、サッカー部の期待の星、高槻京夜と仲良くしゃべれて。


――だって、あたしの幼馴染だもん。


誇らしげにそう思うことは悪いことだろうか。

そして、幼馴染という立場を利用して、きょうちゃんの隣にいるのは悪いことだろうか。



ううん。そんなこと考えちゃいけない。

今は一緒にいることだけを考えなきゃ。

それより明日一緒に帰れるんだ。

楽しみだなー。


何か悪いものを振りはらうように、頭を振ってから、あずさは無理に笑って歩いて行った。