X=コタエナシ

「冬の部屋に二人で入って少しの間声が聞こえてたんだけど。それから何も音がしなくなって…」


何があったんだろうとか心配してるうちに、冬の彼氏が私の部屋に来た。


「私は部屋から一歩も出てなかったから、扉の奥に人がいるのかなんて分からなかったはずなのに…」


「はずなのに?」


言葉が見つからなくて。


「部屋に入ってくるなり『冬ちゃんのお姉さん?かわいいね』なんて言って。」