X=コタエナシ

「それでね…氷雨君…あの…冬の事なんだけど…」


「うん。」


背中に夕日を背負いながら、坂道を下っていく。


「何から知りたい?」


話さなければいけない事が多すぎて、自分では選べない。


「とりあえず、『冬』って大山さんにとって何か。大山さんの何か。を、教えて」


「分かった。」


全部話そう。話すって決めたんだ。