X=コタエナシ

教室に入って、まずはカバンの片づけをする。


そのあとはいつもと同じく読書をする。


ここ一年、ずっと同じように朝を過ごしてきた。


「ごめん。大山さんいる?」


同じクラスの男子にそう問いかけたのは…


「っ…」


今一番話したくない人だ。


「大山さん。お客さんだよ。」


「ありがとう。」


重くなった足をがんばって持ち上げて外へ出る。


「何?氷雨君。」