X=コタエナシ

「ねぇ、咲夜ちゃん。帰り道どっち?」


下駄箱で日和先輩が、唐突に聞いてきた。


「坂下って、ずっと右に…」


「じゃあ、一緒じゃん。一緒に帰ろう!」


誰かと一緒に帰るなんて何年ぶりだろう。


いつも一人で帰ってたから、そう言ってもらえるのがすごく新鮮だった。


「いいですよ。」


「やったー。氷雨君もだけどいいよね。」


氷雨君がいいなら…と言おうとした時に丁度、氷雨君が姿を現した。