X=コタエナシ

「だからさ、何で何回言ってもわかんないの?」


沈黙の後は、いつも通り日和先輩が空気を入れ替えてくれた。


「いや~ん。氷雨君厳しすぎるよ~」


半泣きの日和先輩に、ビシバシと勉強を教える氷雨君は心なしか、いきいきしている。


「日和先輩、頭悪かったんですか?」


「うん。結構悪い。」


答えたのは日和先輩じゃなくて、氷雨君だった。


「なんでそんな事言うのさ~」


「だって、本当だろ?」


仲いいんだな…。


「頑張ってくださいね。見てます。」


「助けてよ~」


そんな日和先輩の叫びで、今日が終わった。