X=コタエナシ

「大山さん、ちょっとそこ変わって。」


そう言われて、席を替わった。


いくら頑張っても30枚差は、ひっくり返らないだろう。


「氷雨君、手加減してね~」


「手加減?何それ?おいしいの?」


意外と子供っぽいんだ…

そう言いながらも、氷雨君はどんどん枚数差を縮めていく。


「わぁー、氷雨君強いんだね。」


「当たり前だよ。一回見ればなんとかなる。」


30枚あった差も、もう3枚まで…


「よっしゃあ。俺の勝ち!」


勢いよく手を振り上げ、ガッツポーズをする。


ほんとに、頭良いんだね。