X=コタエナシ

部活は、まだ終わらない。

無駄に長いこの時間を何もせずに過ごすのは非常につらい。


「大山さん、よくそんなに勉強できるね。」


ポツリ。と氷雨君が言った。


「とか言いながら、氷雨君もしてるんでしょ。」


学年二位なんて、勉強しないと絶対無理だろう。

私だって必死になって勉強してる。


「俺、勉強なんてしないけど。」


いま、何て言いました?


『勉強なんてしないけど。』


確かに彼は、そう言った。