X=コタエナシ

「氷雨君。」


急に咲夜がこっちを振り向いた。


「何?」


普段とは違う、少し大人びた表情。


「私たち、ずっと一緒にいようね。」


唐突に言われたその言葉に、心臓がドクンと跳ねた。


何でこうも大事なことをさらっと言ってのけるかな…。コイツは。


「ったりめーだろ。何があっても離すかよ。」





抱き寄せた小さな肩を、絶対に離さないって。


俺たちを包み込む夜景にそっと誓った。







         Fin