X=コタエナシ

乗ってる間、咲夜はずっと目を瞑ってた。


「怖かった…。全然マシじゃなかったんだけど!」


「まぁそんな怒るなって…。」


頭から煙を立てて怒る咲夜を宥めていたら、日が落ちてきた。


「結局、小暮君たちとは会えなかったね…。」


「だな。」


個人的には、別にそれでも構わなかったけど。


「最後に、アレ。乗ろうよ。」


大きな観覧車を指差して、咲夜が俺の袖を引っ張る。


「いいよ。」