X=コタエナシ

「俺が思ってた以上に大変だったみたいだな…。」


首に手を当て、照れくさそうに言う。


心なしか、頬も赤い。


「ほんとにね。氷雨君が来てくれて良かったよ。私一人じゃ手が付けられないよ…。」


何で氷雨君が赤くなってるか分からない。


「小暮の奴…、大丈夫かな…?」


小暮君?


「小暮君がどうかしたの?」


いつも、氷雨君は小暮君に対する扱いが酷いから、心配なんて全く無いんだと思ってた。


「瑠依に…振られないかって心配してたんだよな。アイツ。」


そう…なんだ。


「大丈夫だと思うよ。瑠依、小暮君の事大好きだし。」


これだけは自信を持って言える。


「だと、良いんだけどな。」


にひっと笑ってみせる。


「何だ?咲夜。」


「意外と優しいんだなと思って。」