X=コタエナシ

「結局、日和先輩のっているの?」


材料とかの問題もあるし、そこははっきりさせておいて欲しい。


「分かんない。日和に聞いてみないと。」


ほっといたらアンタ、いつまで経っても聞かないでしょうが!


「電話で聞いてくれない?今すぐ。」


こういう問題は先延ばしにしちゃだめだと思う。絶対に。


「面倒くさいよ~。今じゃなきゃダメ?」


そんなうるうるの目でこっち見ないでよ…。


「今すぐ。元はと言えば、早く聞いてくれなかった氷雨君が悪いんだからね。」


これくらい言っても、バチは当たらないだろう。


「分かったよ…。」


明らかに不服そうな顔をした後に、ポケットから携帯を取り出して電話をかけ始めた。


「あ、日和?今良い?あのさ、咲夜に変わるね。」


え…。意味分かんない…。


渡された携帯から、日和先輩がご機嫌に歌う声が聞こえた。


「…なんで私なワケ?」


「だって、咲夜が知りたいんでしょ。じゃあ、咲夜が聞きなよ。」


にやりと笑って、『ほら』という風に携帯を私に預けてきた。