「こんにちはー」


挨拶をしても誰も何も言ってくれないのは知ってる。


でも、それが礼儀というものだろう。


「ん? あぁ、大山さん…」


また寝ていたであろう氷雨君がむくっと起き上がる。


「大山さん、」


不意に名前を呼ばれた…