X=コタエナシ

「そういや、最近冬ちゃんと仲良いみたいだね。」


さっきまでの意味の無い言い合いを止めて、さて本を読もうとした時に、氷雨君がメガネを押し上げながら言った。


「なんだかんだ言って、仲は良いよ。冬休み中もずっと私の部屋入り浸ってたし…」


良い迷惑だったよ…。


「そうなんだ。じゃあ、いい加減付きまとうの止めてくんないって言っといてくんない?」


心底面倒そうな顔でそんな事言われたって…。


「この間、もう止めたらって言ったのにな~。冬、人の話聞かないから。」


「どうしよ…。」


頭を抱えて悩んでる氷雨君なんて氷雨君じゃない…。いつも割りと物事はスパッと決めるタイプなのに…。


「どんな風に追っかけてくんの?」


「こんな感じ。」


って氷雨君が言った瞬間に…。


「ひっさめく~ん。遊ぼうよ!」


冬が入ってきた。



(予知能力か何かかな…?)