X=コタエナシ

「私が、今…して欲しいこと?」


「うん。」


ズルイ。そんなの、一つしか無いじゃん…。


「早く~」


私は決心を固めた。


「氷雨君!」


自分が思ったより、大きな声が出て驚いた。


「はい。」


「目、つぶってくんないかな…」


その一言で、氷雨君は、私が今から何をするかが分かったらしい。


「分かった。」


氷雨君の目が閉じられる。


(心臓、うるさいよ…)