X=コタエナシ

「もう4時!時間忘れてた!」


気づけば、辺りは真っ暗になっていた。


「ほんとにな。何回も声かけたのに…。」


全く気づかなかった。


「ご、ごめん…」


「俺の苦労は水の泡。もっとねぎらってくれるかな?」


ねぎらうって…


「何して欲しい?」


具体的にどうしたら良いか分かんなかった。


「自分が今、して欲しいことしてよ。」


メガネの奥の瞳が、また意地悪そうに笑った。