X=コタエナシ

「とりあえず、鞄、そこらに置いといて。」


言われるままに、部屋の隅のほうに鞄を置いた。


「咲夜、可愛いね。服。」


まさか、そんな事言われるなんて思ってなかった。


「冬に、仕上げてもらって…。」


出かける、といったら、冬が自分の服を貸してくれた。


『咲夜ちゃん、その格好で行く気?』だとさ。


「さすが。」


私も、自分を見た時びっくりした。


「…あっ!」


「?何?」


「この漫画、氷雨君持ってたんだ!」


私は、長らく読んでなかった、お気に入りの漫画を見つけた。


「読んでもいいよ。」



ざっと3時間くらい、私は、漫画に没頭し続けた。