X=コタエナシ

「おっ。来れたのか…。」


なんて言う氷雨君の格好はいつものイメージとはちょっと違う、パンクっぽい格好だった。ズボンには鎖がついている。


「メガネは変わらないんだ…」


「何だ?いいから入れ。寒い。」


12月も後半。寒いのは当たり前だ。


「お、お邪魔します…。」


外見に反しないきれいな部屋がたくさんあった。


「…今日、日和先輩は?」


「いない。友達と遊びに行ってる。」


先輩、受験生じゃ…。


「ご両親は?」


「いない。海外旅行だって。」


てことは…。


「この家には…?」


「俺と、咲夜の二人っきりだね。」


やっぱりね…。なんで氷雨君が私を呼んだか分かったよ…。