「はぁ~~。」


疲れた。いつもより長めのため息をつくと…


「あれ?お客さんは?」


「帰ったよ。ついさっき。」


氷雨君が帰ってきた。


「大変だったね。咲夜、危うく俺取られるとこだったじゃん。」


「ほんとに…って」


何で知ってるの?


「ねえ、もしかして、聞いてた?」


「ん?何のこと?」


凄く棒読み。あーあ。


「聞いてたんなら先に言ってよね!」


怒っちゃった。私の声だけが響く。


「まぁ、そう怒んなって。面白かったし。」


くくくと笑う。いや、笑われる。


「何よ。もう!」


でも、悩みはまた一つ解決しました。