X=コタエナシ

「でも、氷雨君。いい加減離してくれない?」


いつまで経っても、氷雨君は私を解放してくれない。


「なんで?」


少しも手を緩めることなく相変わらずの甘い声で。


「心臓が…ちぎれそう…」


今、私の心臓は一分間に何回動いているだろうか。おそらく、120回はゆうに超えているだろう。


「じゃあ、咲夜からキスしてくれたら離してあげる。」


「わ!私から!無理だよ!」


いつも氷雨君からキスをしていた。それを…私からだと!?