X=コタエナシ

立て付けの悪い扉をガラガラと開けると…


「お、咲夜。来たんだ。」


悪い顔をした氷雨君。


「部活があるって言ったの氷雨君でしょ。」


「そうだな。」


何故だろう…いつもより氷雨君が輝いて見える。カッコいいとかそういうのでは無く。いきいきしてる。


「ねえ、咲夜ちゃん。」


氷雨君が私の事を『咲夜ちゃん』と呼ぶときに何か無いときなんて無い。


「何?」


どうせ足掻いても無駄だ。強がっておこう。