X=コタエナシ

「咲夜に同じ事を聞いたんだな。」


氷雨君が何度も同じ質問をする。その度に、瑠依が『うん。』と言う。


「で、咲夜が俺に聞けと?」


「聞け。とまでは言ってないけど…教えてくんなかったし。反応もおかしかったから…」


氷雨君がジロリとこっちを見てきた。


「な、何?別に私変な反応とかしてないからね。」


冷静に頑張った…つもり。


「はははっ」


いきなり氷雨君が笑い出した。


「氷雨君、何?いきなり。」


瑠依も、小暮君もそんな氷雨君を不思議そうに見る。もちろん、私も。


「てか、瑠依。なんでそんな事知りたいの?」


笑いすぎで流れた涙を拭いながら、氷雨君が瑠依に問うた。


(確かに…それは聞いてなかったな…)