X=コタエナシ

「そっか、咲夜、これファーストキスじゃないんだな…」


私の肩を掴みながら聞こえるかどうかの声で、寂しそうに。


「うん…。」


そうだ。私の初めては好きでも何でも無い人。


「でもっ、二回目は大好きな人とだったから…」


これ以上無い幸せだ。


「ねぇ、また襲ってもいいの?」


そんな意地悪言っちゃうのだけは止めてください…。



そうして、また手を繋いで。


歩き出すのかと思ったら…




「なぁ、咲夜。俺もう向こうまで行きたくない。」


「は?なんで?」


「だってさ~遠いんだもんよ~」


そうして、私たちはそのまま引き返して帰りました。