X=コタエナシ

「知らない。」


「はぁぁぁ…」


少し長い前髪を右手でクシャッとかきわけて、深いため息をついた。


「何?何かそれと関係あるの?」


「あるんだよ。むしろそれしか咲夜の悩みを解決する鍵は無いってくらいにね。」



「!」


一つ、これじゃないかと思う事があった。


「もしかして…」


「そう。そのもしかしてだよ…」


氷雨君は、もう一度深いため息をついた。