X=コタエナシ

「ごめん、ごめん。いじめすぎちゃったね。」


「分かってんなら止めてよね…」


無駄にドキドキさせられるこっちの身にもなってよ…


「これから気を付けます。」


小さい子をなだめる様な口調で、繋いでいる私の手をギュッと強く握った。


「で、どこなの?瑠依たちが行くって言ってた場所って。」


「それがさ、すげー遠いんだよねここから。」


確かに、聞いたそのゲームセンターは、ここから歩いて20分ほどかかる所だった。


「考えたけど、何でわざわざそこを選んだのか分からないんだよな…」


残念、氷雨君。私には分かるよ。瑠依が考えてたことが。


「教えたげよっか。氷雨君。」


「うん。分かるなら…」


それはズバリ…



「小暮君と二人っきりで長時間歩きたかったんだよ。瑠依は。」


「はっ!盲点だったわ…」


こう見えて、瑠依の友達ですからね。