X=コタエナシ

「小暮君は6組だよー」


瑠依が彼のクラスも知らずに突撃しようとしていたことに驚いた。


「サンキュー。咲夜!」


まだ朝早いのに小暮君いるかなという私の心配は無駄に終わった。


「あー空海(あくあ)小暮君呼んでくんない?」


すごいなー。そんなほいほい知り合いがいるなんて。尊敬するよ。


「優輝ー。瑠依が呼んでるー」


「誰、『瑠依』って?」


あっ、向こうは瑠依の事知らないんだね…


「んー、何かやかましくて、明るいだけがとりえのバカ?」


「やめんかい!その説明!」


盛大なツッコミご馳走様です。


「あっ……」


思わず声が漏れた。


「咲夜じゃん。どしたの?」


氷雨君まで小暮君について来た。


(ひえー。逃げたいよ…)


全身に熱が宿った。