【葵結】

パパに入院と言われ早一週間。

パパは熱が出ることを知っていたかの
ように次の日、熱が出た。

それから今一週間が経ちようやく熱が
下がり、暇になってしまった。

彩「葵結~来たよ~!」

 『あっ、彩!部活は?』

彩「今日は職員会議で休みになった。」

 『日向葵とはいいの?』

彩「いいの。だってサッカー部は
  部活だし…。」

 『そうなんだ…。大会近いのかな?』

彩「どうなんだろうね…。そんなこと
  聞かないから…。」

 『へぇ、日向葵とつきあっているのに
  そんな話しないんだ…。』

彩「そのことなんだけど…。」

 『どうかした?』

彩「日向葵って本当に私のこと
  好きなのかな?前とあんまり関係が
  変わらないし、デートとかも一回も
  行ったことないし…。」

 『えっ!?まだ一回もデートに
  行ったことないの?日向葵は一体何を
  考えているのか…。』

彩「好きって言われたのも告白してきた
  ときだけ。それからは一回も行って
  くれないの…。」

 『はぁ…。双子ながらわかっていなくて
  ごめんね。今度日向葵にも聞いて
  みるよ。』

彩「ごめんね、巻き込んじゃって…。」

 『ううん。こっちこそごめんね。』

葵「葵結おとなしくしてるか?」

 『あっパパ!』

葵「おっ元気そうじゃん!これなら
  明日の検査で異常なければ退院
  できるかもな。」

 『本当?』

葵「あぁ、だから今日もおとなしく
  していてね。彩ちゃん監視
  よろしく。」

彩「任せてください。」

それからは、彩に勉強を教えてあげた。

私は風邪を引きやすい分パパに勉強を
教えてもらうことが多くて、自分で
言うのも何だけど、勉強は彩よりできる。

キリの良いところまで教えてあげて
彩は帰って行った。

次の日の検査も異常なく、
退院することができた。

【葵結】END