葵が食べてる間も何度も戻していたから、
急いで食べてくれた葵。

葵「そろそろ行くか?藤(フジ)先生に
  診てもらって点滴してもらおう?」

藤先生は私たちが働いてる病院の
産婦人科の先生。


『うん。ゴメンね葵。』

葵「ん?何が?」

 『仕事も大変なのに、ご飯から何から
  全部やらせちゃって…。』

葵「気にしないでよ。今は咲とお腹の子が
  頑張ってるんだから。しかも、
  俺には、それくらいしか
  できないし…。」

 『ううん。そんな事ないよ。
  助かってる。』

葵「ていうか、双子のときもこんなに
  酷かったのか?」

 『ううん、全然。あっても、ご飯は
  しっかり食べれてたよ。』

葵「そっか…。何だろうな…。まっ、
  取り敢えず行くか!」

 『うん。』

葵「車で行くからすぐ着くと思うけど、
  気持ち悪くなったら、
  我慢するなよ?」

 『うん。』

車が進み始めてすぐに到着するも、
既に一回吐いちゃった…。

空いてる診察室に入らせてもらい、
横になる。

葵「咲寝れば?俺もついてるし、
  先生きたら起こすから。」

 『わかった。そうするね、おやすみ。』

葵「おやすみ咲。」

葵がいることに安心したのか、
すぐに眠りについた。