『いらない。食べたくない。』

葵「でも食べなきゃ病院だよ?」

 『いらないって言ってるでしょ!!ウッ』

葵「咲!気持ち悪いならここに戻して。」

咄嗟に出てきた洗面器。

いつ持ってきたんだろう?

しばらく吐き続けたら落ち着いた。

 『葵、ケホッケホッもう大丈夫。』

葵「咲、やっぱり病院だね。俺が行くとき
  一緒に行こう?」

 『絶対?』

葵「絶対。」

 『わかったよ。』

葵「よし、偉いね咲。どうする?
  俺今からご飯食べるけど寝室行く?」

 『ソファーにいる。』

葵「わかった。じゃあ布団持ってくるね。
  寝ちゃっても大丈夫なように。」

 『ありがとう。』

葵「可愛い咲のためなら。」

可愛いと言われて照れる。

だって最近葵全然言ってくれなかった
から。