また気持ち悪くなってきた。

 『ウッケホッケホッ、ケホッケホッオエッ』

食べてないからでないはずなのに、
一向に気持ち悪さはよくならない…。

そのまま洗面所に座り込んでしまった。

起き上がることができなくなっちゃった
から、葵が早く帰って来てくれるまで
ここにいよう。

少しだけウトウトしていても、
すぐに吐き気に襲われて戻してしまう。

葵「咲?」

あっ、葵が帰ってきたみたい。

少し安心すると、葵が洗面所に来た。

葵「ゴメンな。なかなか終わらなくて…。
  今日何回吐いた?」

 『もう、わかんないや。
  多分10回くらい。』

葵「そっか、ベッドに戻ろう?立てる?」

首を降る。

葵「じゃあ。」

そう言うと、私を軽々持ち上げる葵。

葵「咲たぶんまた痩せてるから、
  食べれるの食べよう?
  何食べれそう?フルーツならいろいろ
  買ってきたけど…。」