本当に大切な気持ち

「ゴン!」

もう降車駅に到着する頃、予想通りいきなり起きた美璃の頭が満煌の肩に強打された。

「ご、ごめん!」

慌てて満煌を見上げる美璃。

「大丈夫だけど…それにしても毎回なんでそんな思いっきり頭振り上げるの?」

満煌はくすくすと笑いながら言った。

「いや…なんかこうしないと起きた気がしないっていうか…」

美璃は下を向いてしまった。

「いつも以上だったよ」

同じく笑いながら星が言う。「俺なら悲鳴上げる」

「うっ…ほんとごめんね。いつもいつも…」

美璃がさらに小さくなる。

「ほんと大丈夫だから。前向かないとコケるよ」

「うん。俺は無理だけど満煌なら全然大丈夫でしょ」

それでも美璃はまだ謝り続ける。いつもこうだった。