本当に大切な気持ち

「おはよ」

曲がり角を曲がった美璃は、その角で待っていた満煌に声をかけた。

「おは」

歩き出した満煌も軽く返す。

星とはいつももう1つ先の角で待ち合わせている。

この近くに家がある生徒は3人だけ。自然に通学も一緒にするようになっていた。

「星!」

音楽を聞いている星は美璃が呼ぶ声に気づかない。

「星ー!」

満煌が星の肩を叩くと、やっと星は振り向いた。

「よう」

3人が歩き出す。いつも特に会話が盛り上がりもせず、淡々と歩く。だが、この時間が3人は1番好きだった。