すーすー。静かな保健室に美璃の寝息だけが聞こえてくる。

さっきまでは赤い顔してはあはあと苦しそうな顔をしていた美璃だが、いまではだいぶ落ち着いてきたようだ。

授業も終わり、放課後となったいま。満煌と星は、美璃が眠るベッドのそばにずっとすわって、彼女が目覚めるのを待っている。

(やっぱり強く言ってでも体育休ませればよかった…)

満煌は酷く後悔していた。

(前みたいに…なったら…)