☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


ウィングとアイスを放り出して、それをホセは黙って見ていた。

「…」

元々綺麗な顔をしていたホセは、吸血鬼化したことでより美しく、綺麗になった。

傷1つない、美しい身体。

曇った瞳は信じられないくらいに澄んだ色になって。


美しかった。

残酷なまでに綺麗だった。

綺麗だった。

綺麗だった。

それはもう、この世のものとも思えないくらいに。


「分かってるとは思うが、お前らが死んだらあいつら全員殺す。」

渇いてないが潤ってる訳じゃないんだ。

チロ、と唇を舐めて、ホセはそう言った。


君は未だ知らない。

君がどれほど美しいか。


「キング。」

「分かってるよ。」

白衣を打ち捨て、キングはあの禍々しい姿を晒す。

足元には死。

両腕にまとわりつくのは怨念と血。

顔の半分は死に侵され、溶け落ちる。

「さて、と。」

もうホセに誰かを殺させる訳にはいかないから。

この仮面を取るときは、お前を守るときだと決めていたから。

守るよ、ホセ。


自身にかけた最も強力な魔法を、フェニックスは解いた。