☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


「キース!」

駆け寄ったウィングを守るように、キングは3人の間に立ちはだかった。

「…襲ったりしない。もう、渇いてはいないから。」

一応、悪かったとは思っているのだろうか?

「別に悪いとは思ってない。」

ホセはそう言った。

「人間は…魔族は俺を殺すんだろ?」

疲れたような声で、ホセはそう言った。

「…黙って殺される気はない。」


ぐ、とウィングはホセを睨んだ。

天使科悪魔らしい、憎しみの満ちた瞳。

「殺してやる。」

涙に濡れた瞳。

掠れた声。

ホセはそれを見ても、なんとも反応しなかった。

漆黒の髪に、心臓に咲いた深紅の薔薇が美しかった。

酷く、酷く綺麗だった。


「やめておけ。お前は俺に勝てない。」

「…なんで分かるのさ。」

「俺は魔族より上位の生物だからだ。」

当然だと言いたげに、ホセはそう言った。

「戦闘において全生物の頂点だ。」

人間の上位種である魔族、その上位種である吸血鬼のさらに上位種である貴重種。

「ホセ…」

「お前らは、魔族にしては強そうだ。」

フェニックスとキングとアイスを見て、ホセはそう言う。

「…」

ギラ、とまた。

ホセの瞳が危険に輝いた。