☆Friend&ship☆-償いの吸血鬼と罪深き種族の運命-


バンと激しく開いた扉に、ウィングは飛び上がった。

「お前ら逃げろ!」

叫んだのはフェニックスで、アクアは金縛りが解けたかのように脱兎の如く逃げ出した。

ウィングもそれに続こうとして、キースのことが頭をよぎった。

「…っ」

「馬鹿やめろウィング!!」

死んでもいい、その覚悟でウィングは泣きながら走った。


せめて、これ以上傷つける訳にはいかない。


「待て!!」

抱きかかえられるようにして足を止められて、ウィングは吠えた。

「離せ、離せよ…っ!!!」

「今行ったら殺される!間違いないだから逃げろ!!」

「嫌だ、それなら俺も死んでやる!!」

もがくウィングを、キングは無理矢理押さえつけた。

「だから」

キングが叫びかけて、そこにホセが呟いた。

「…キース?」

ピタリ、空気が止まった。

「こいつか?」

ホセはゆっくりと、足元に横たわるキースを見た。

「!」

すると、そっとキースを抱き上げ、ホセはこちらに歩いてくる。

「ほら。」

丁寧にキースをまた寝かせると、目を開けていたキースの瞼を撫でて閉じさせる。

「連れて行けよ。」

後退したホセは、例の無表情で、ただジッとこちらを見ていた。